「エモい」という言葉
来年に5月1日に改元があるということで、
これから暫くはいつも「平成最後の」が付き纏うわけです。
平成生まれの私はこれに弱い、弱い。
平成最後の年にどのカメラを買おうか、なんて色々くだらぬ妄想ばかり。
なお本日は「平成最後の夏至」でございます。
平成という時代の、最後の、昼が一番長い日というわけです。
なんかこう書くだけで急にグッときて、、、エモい。
最近流行っているこの「エモい」という言葉。
私もそれなりに好んでよく使っておりますが、まあ便利。
この短く、そして軽い響きも好きなのです。
1000年前の、同じく「平」に始まる平安時代の
「あはれ」という言葉とどこか通じているような気がして。
我ながらいいとこを結びつけた!と検索したら、案の定、おられました。
(しかも2年前…。すごい…。)
1000年前の平安は「あはれ」で、そして現在の平成は「エモい」
エモい夏がもうすぐ、そこまで。
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今年は2018年になったわけです。
そういえば10年前は2008年。
私は当時まだ小学校5~6年生でした。若い…若いです。
そういえば人生初のマイカメラを手にしたのもそのころです。
どうでもいいのですが100年前は1918年、元号は大正。
大正デモクラシーの真っ只中。
首相に原敬、本格的な政党政治が始まった年だと教科書では習いました。
世界的にはドイツが休戦協定に調印し、第一次世界大戦が終わった年でもあります。
さらにどうでもいいのですが1000年前ってなると1018年、時代は平安時代。
ちょうど藤原道長が栄華を極めていたまさに絶頂期ともいえる時代です。
かの有名な「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることも なしと思へば」って短歌も確かこの年だった気がします。
さてどうでもいいことばかりつらつらと書いて参りましたが、
私こういうのが好きで毎年調べちゃうんですね…。
なんとなくこう、ロマンありませんか?
…あ、ないですか…。そうかあ…。
やまとことばってなんだ?
記念すべきはじめての記事のテーマは「やまとことば」。
といいますのは先ほどご挨拶を申し上げたら、Twitterで早速「よしなにってなに?」とコメントをいただいたのです。
お返事だけ申しますと、いわゆるやまとことばってやつです。
私がちょこちょこ混ぜるやまとことばとはなんなのか、しばしおつきあいください。
やまとことばってなに?
日本語の一種であり、飛鳥時代頃まで話されていたとみられる大和国や大和飛鳥のことばです。
詳しくは大和言葉 - Wikipediaを参照くださいませ。
もうちょっと実践的なのはこのあたり↓でしょうか。
www.nhk.or.jpなお最近では正確にいうと大和言葉ではない言葉も含まれるケースも多いとのこと。
一部ではやまとことばが流行っているんだそうですが、もともとなじみのない言い回しなんかは実生活の中では全く耳にしたことがないですね。
やまとことばをつかうのはなぜ?
ざっくりですが、ちょっとゆったりした気分になれるからです。
「やまとことのは」ってもうこの時点でことばの響く感じが心地いいと思うのはきっと私だけじゃないはず。
「よろしくお願いいたします」
ほら、固いでしょ
「よろしくおねがいします」
うんいいぞやわらかくなってきた
「どうぞよろしく」
ちょっとなんかグイグイくるかんじしない?
「どうぞよしなに」
なんかしゅっとしてて…でもていねいで…うん、いい。
はい、これだけのことです。
わからなかった方、たぶんそっちが普通だと思います、ご安心を。
日常にプチ風流。
大和言葉に限ったことではないのですが、あんまり人が使わないことばを敢えて遣うのってそれだけで愉しい気分になれるんじゃないでしょうか?
私は椎名林檎さんのファンなんですが、氏の詩って言葉遊びに溢れているんです。私なんかは知らないことばをみつけてはことばあつめをしています。そういう人はたぶん、愉しめるんじゃないでしょうか。
ちょっと気になったあなた!こっちこっち!
私が出先からよく利用するサイトがこちら。
やまとことばを中心に美しい言葉がたくさん載ってます。
こちらは趣のあるやまとことばを365語、書で表現したアートを掲載したサイトさん。
言うまでもないですが書道との親和性もすごいんです。
眼福なのでぜひ。
ほら!自分でも使ってみたいと思ったあなた!
とりあえず気になったら一冊本をお手元に用意しましょう。
経験上、ちょっと珍しい言葉を取り入れるときは遣わないと定着してこないし、いつの間にか忘れてます。手元に本を置いておくとちょっと意識できるかも。
ちなみに私はやまとことばを学ぶうえでこの本を足掛かりにしています。
美しい「大和言葉」の言いまわし: さりげなく、折り目正しく「こころ」を伝える (知的生きかた文庫)
- 作者: 日本の「言葉」倶楽部
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/11/24
- メディア: 文庫
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おわりに
いかがでしたでしょうか、やまとことば。
ものごしやわらかで奥ゆかしい人が使いそうなことば。
ただ、慣れない人がムリして使ってる感じがあると興ざめかも…。
自然なことばはこびができるようになりたいものです。
…ちゃんと魅力が伝わってるといいなあ。